自宅で過ごす人も多くなり、コロナストレスで眠れない人が増えてきています。

コーヒーは夜飲まない、軽くストレッチ、夕食入浴時間も適切になど生活習慣の改善で、私はよく眠れています。

しかし、追いかけられて逃げる夢、誰もいない暗い家に一人で座っているなど怖い夢を続けて見るようになり、登場人物は亡くなった母親や子供など、身近な人たちがそこに現れます。
夢の内容は鮮明に残ります。朝起きると現実だったのかと思うくらい疲れています。良い夢は安眠とは必ずしも結びつかないですが、おそらく日ごろいらいらしたことの跳ね返りか、何か不安に思っている深層心理なのか。
普段は明るくプラス思考をもって行動しているので、そういう夢は見ない筈なのですが。

明るい夢を見るヒントになることあれば教えてください。
逆にあまりよくない夢も縁起吉。明るいことが起きる前兆なのでしょうか？

　TAKA.Aさん、アッサラームアレイコム！ホセインと申します。私もTAKA.Aさん同様、寝る時間がほぼ毎日同じなので、良く寝れます。そしてやはりTAKA.Aさんのように夢を沢山見ます。昔からあまり良い夢というのは見たことが無いので、適切な助言ができるか分かりませんが、私の信仰するイスラームの観点などから回答させて頂きます。
　まず人はなぜ夢を見るのでしょうか。実はまだ科学的にこの理由は解明されていないそうです。精神分析の創始者である、かの有名なフロイトは、「夢は抑圧された願望の発露」であるとしました。そして夢を診断することで、本人も自覚していないストレス源を見つけ、そしてそれを解放することで、心の治療をするとしました。現在、このフロイトの説はほぼ受け入れらておらず、いくつかの新しい研究が発表されています。（つまり、科学的には夢に吉兆は無いとされています。）それら研究の一つにおいて、「夢は記憶の整理」であるとしています。確かに学習をした後に睡眠をとると記憶が整理され、定着し、翌日に頭がすっきりしていた経験が私もあります。人生を振り返ると、良い夢というか、良い睡眠というか、朝の目覚めが良いのは「脳をフル回転」した翌朝という気がします。（科学的根拠はありません）そういった経験も踏まえると、先ほどの「夢は記憶の整理であり、その過程で記憶が勝手に組み合わされてストーリー仕立てとなり、夢となるのである」という研究結果をなんとなく信じたくなります。また、夢を見ている時に活動している脳の部位が、喜びなどのポジティブな刺激よりも不安などのネガティブな刺激の方により興奮するので、悪夢を見る傾向があるという研究もあります。そう考えると、科学的に悪夢を見る確率がかなり多いので、TAKA.Aさんは正常であると同時に、良い夢を見るという手立ては中々難しいように思います。
　さて、私の信仰するイスラームでも夢について言及されています。
「よい夢はアッラーからのものである。ゆえに好ましい夢を見たならば、好きな者以外にはそのことは語ってはならない。そしてもし悪夢を見たならば、アッラーにその悪とシャイターン（悪魔）からの悪に対するご加護を乞い、3回唾を吹くのだ。そしてそれを誰にも話してはならない。そうすればその悪夢は彼を害することはないであろう。」（ハディース）
　今から千年以上も前の人々も悪夢に悩んでいたようです。イスラームにおいては、悪い夢は悪魔のいたずらであり、良い夢は神からの賜物であり、つまりは人間の力ではどうしようもないものとされています。しかし、良い夢を見たらそれを大切な人と語らうべしとしていることから、そうすることで自分の中に記憶として定着させようとしたのかもしれません。（一方で悪夢は忘れるために、誰にも語らせていません）つまり、良い夢を見る一つの手立てとして、「良い夢を見たら人に語る、そしてそれを記憶として自分の中に定着させ、また同じような夢を見るように脳に促す」ということがあるように思います。もしよろしければ、こちらを実践されてみることをお勧めします。
　また余談ですが、預言者ムハンマドの見る夢は、「正夢」であるとされていました。悪夢ばかり見る私は、夢は夢であることを望みます。
　いずれにしても、明るく前向きに毎日を過ごそうとなさっているTAKA.Aさんのことを神様はきっと見守って下さっています。
　インシャアッラー。

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