死んだ魚の眼をしているとよく言われるsnozです。

最近「親ガチャ」ってキーワードをよく拝見するため検索してみたら不謹慎だけどお腹かかえて笑ってしまいました、腹筋が痛いです。ブラックで酷いキーワードですね。
逆境は笑い飛ばしてやるぜって感覚はパンキッシュで俺は大好きです。

俺は「これは運命だから」という言葉が心底嫌いです。時流的に縁起的に良ろしくないと言われようが自力で何とかしてみせる！って気概が無いと生きてる意味なんかないと思いますけど、どうでしょうか？
冷たい人間だと言われてしまうでしょうか？

　snozさん、アッサラームアレイコム！ホセインと申します。snozさんのご質問はいつもパンキッシュで大変勉強になります。すみません、未熟な私ですが、「親ガチャ」について私が感じていることを回答させて頂きます。
　私は「親ガチャ」という言葉がsnozさんと同じく、あまり好きではありません。もちろん、親の責任で自分のやりたいことをできずに苦しんでいる方は沢山いらっしゃるかと思います。そうした方々に国がしっかりと手を差し伸べ、経済的に手助けをすることなどは大切です。しかし、自分の置かれている境遇を全て「親ガチャ」だからという一言で片づけてしまうのは、人生を自ら放棄してしまうことと同じだと思います。昨今、SNSの発達で「自分の主張」を言いやすくなりました。これは良いことでもありますが、ある意味では匿名性を隠れ蓑に、何にでも否定的で、そして自分のことを棚に上げた主張が目立っているという悪い面もあります。誰かの過ちを、自分のことを棚に上げて徹底的に叩く。何か問題が起こると、あたかも自分には何も責任が無く、悪いのは全て自分以外の何かのせいだと責任転嫁をする。特に「論破」なんて言う言葉が流行っていますが、本来の論理性とは、データや確たる根拠をもとに理路整然と相手に自分の伝えたいことを伝えるという意味であり、相手の論をつぶすことではないはずです。しかも相手の論をつぶすにあたって、自分の論をあたかも正しいと思わせるために、何かのデータの一部分を切り取ったり、誰かの主張の一部を切り取ったりして、都合よく切り張りされたものを根拠としています。この根拠なき主張がまかり通れば、どんなことでも「人のせい」にして、自分はいつだって正しい立場に立つことができてしまいます。親ガチャもこれらと同じ世界に立っていると思います。
　私は「正しく自分と向き合う」ことが自分を成長させるために必要な力だと思っています。この力をメタ認知と言ったりしますが、自分の弱さと向き合って、それを克服しようとするからこそ、自分の殻を破り、新しい世界を開くことができるのではないでしょうか。それを自分と向き合わずに、誰かのせいにしていればその場はしのげるかもしれませんが、結局は自分自身が成長しておらず、その世界から抜け出すことはできません。私はイスラームを信仰していますが、ムハンマドは幼い頃に親を亡くし、祖父や叔父のアブー・ターリブのもとで苦労して育ちました。しかし彼のもとに神の啓示は下されたのです。自分の環境を正しく理解し、そして自分自身を正しく理解することからすべては始まると思います。「親ガチャ」ということ言葉に逃げ、自分と向き合うことをごまかしていては、結局自分自身にとって何の前進もないのではないでしょうか。
　すみません、かなり勝手な私見を回答させて頂きました。かくいう私も「親ガチャ」で、それに気づいたのは高校生ぐらいでしたが、それに不満を言っても良いことは無いと思い、自分を信じ、今まで生きてきました。メタ認知し、自分と正しく向き合うこと、これが人生を前向きにさせる秘訣だと私は自分の経験から感じています。
　いずれにしても、自分を成長させようという気概に溢れるsnozさんのことを神様はきっと見守って下さっています。
　インシャアッラー。　

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