作業者等に必要な訓練指導を行うが、返事は至って綺麗ですが何を理解しての返事だったのかと思うような行動に留まっている。その場しのぎのクリアな返事をするが守ることができないのはなぜでしょうか。

　はむさん、アッサラームアレイコム！ホセインと申します。私は教育業界におり、はむさんの感じられていることを痛感しております、、、生徒に私の意思はほぼ伝わりません。その辛い体験からご回答させて頂きます、、、
　まず、はむさんにお伝えしたいのは、「はい！」と元気よく綺麗に返事する作業者の方々に悪気はありません。むしろ、はむさんのことを尊重し、できるだけ忠実にはむさんのお考えを具現化しようと思っていると思います。しかし、返事とは裏腹に、はむさんが意図した指示とは違ったことをしてしまう作業者たち、、、何でだ！とはむさんは悶絶するお気持ちかと思います。
　しかし、人に説明する、人に自分の意思を伝えるというのは相当に難しい作業です。例えば、私が学校の教室掃除する生徒に「黒板の下を念入りにお願いします」と言ったとします。私からすれば黒板の下と言えば、黒板の下の床を指すのですが、教室に戻ってきて、その生徒に「黒板の下をやってくれた？」と聞くと、「はい！」と素敵な返事。しかし、みてみると黒板の下の床は綺麗になっているものの、チョークの粉でまだ少し白いです。そこで私は、「黒板の下、本当に綺麗にやってくれた？」と聞くと、生徒は怪訝そうに、「先生、みてください。この黒板の下のチョークが置かれているこの部分、チョークの粉が一切ありません！」と言うではありませんか。私としては生徒に感謝し、ありがとうと言うしかありません、、、しかし私にとっての黒板の下と生徒にとっての黒板の下はちがうわけです。実はこう言った常識の違いと言いますか、感覚のズレはかなり多くの場面で見られます。そしてこれは、お互いに悪く無いのですが、お互いにちょっと残念な気持ちになります。
　私が意識しているのは、私が伝えようとしている相手がどんな生活背景を持ち、どんな感覚を持っていて、そしてどうすると一番認知しやすいかを考えるということです。私にとっての当たり前が相手にとって当たり前では無いと思うことが肝要です。そして、図に書いた方が認知しやすいのか、細かく話をした方が認知しやすいのかなどなど、認知の方法も工夫すると更に相手に伝わる可能性が増加します。人はみんな顔が違うように、脳も違います。私にとっての理解しやすい方法が相手にとっては大変理解しづらい場合もあるのです。
　と、いうことではむさんに気持ちの良い返事をしてくれる作業者の方々も悪くはなく、そしてもちろんはむさんも悪くはありません。伝えるというのは作業の難しさが実は元凶です。もしよろしければ上記のことを意識して実践してみてください。私も日々、苦い思いをしております、、、
　いずれにしても、お互いの気持ちを理解し合おうとなさっているはむさんのことを神様はきっと見守ってくださっています。
　インシャアッラー。

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はむさん、こんにちわ。
返事は良いけど実際の行動は出来ていない、ということに対して、なぜ守れないの？と思ってしまうことはあると思います。
ですが、守る守らないの前に、まずは伝えたこと、教えたことを理解出来ているかどうかを確認しなくてはいけません。
返事する=理解した、と即決で考えてはいけないということですね。
返事で判断するのではなく、実際にやってみて合ってるかどうか、相手に答えさせて合っているかどうか、などで理解度を確認することが必要だと思います。
指導する側だとしたら、この理解度を確認するということは特に大事なことだと思います。
例えば「ここにある道具片付けておいて」と依頼したとして本来の置き場に道具をキレイに並べて戻しておくことを期待していたとします。しかし、置き場に道具は戻っていたが、乱雑に置かれていたといった場合、「片付け」に対する認識が異なる、ということになります。
このような認識のズレというのはもちろんあり得ることです。
だからこそ、どのくらい理解出来ているのか確認しなければいけないということです。
話がそれてしまいましたが、返事をしてくれた=同じ認識で合意した、ではないということも頭に入れなければいけないということですね。
これも一つの考え方として捉えて頂ければと思います。

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