忙しい忙しいが口癖の人がいるのですが
仕事中に長時間雑談していて何だか矛盾を感じます。
コミュニケーションは大事だと思いますが、
他人の時間を奪っているという感覚も持ってもらい
たいです。
どうにか怒らせないような注意をしたいのですが
いい方法がございませんでしょうか？

　nkiOさん、アッサラームアレイコム！ホセインと申します。私は人と話をするのは大好きですが、仕事中の雑談は「必要なもの」と「不必要なもの」があると感じています。そして「忙しい、忙しい」が口癖の方は大体不必要な雑談が大好きです。そのあたりの私の経験から回答させて頂きます。
　まず、私にとって「必要な雑談」とは、仕事を潤滑にするためのもので、大体が「肯定的」だったり、「積極的な」ものだったりします。例えば、初顔合わせばかりのプロジェクトチームの場合、まずお互いのことを「知る」ことが大切です。その時に、お互いのプロフィールをさりげなく聞き出すような雑談は必要です。また、これを当たり前の会話の中に、入れ込んでいくには実は結構な「雑談力」が必要です。さりげなく質問をし、さりげなく自分が知りたいこと、または相手が言いたいことを引き出していく…そして、長くなりすぎず、相手が飽きない程度にとどめ、本題に入っていく。これは必要な雑談です。
　また、普段から知り合っている同僚との必要な雑談とは、肯定的な話題のものだと思います。よくあるのが「否定的」だったり、「悪口」に終始したりするような雑談で、これは不必要な雑談です。お酒を飲みに行って、仕事の愚痴に終始したり、上司の文句に終始したりする人がいますが、まったく生産的な時間ではなく、そこから何も前向きなものは生まれません。時には愚痴を吐き合うのことは大切ですが、毎回このような愚痴の展覧会をしているのは無意味で、お金と時間を無駄にする不必要な雑談です。前向きな雑談とは、例えばこんな会話の流れかと思います。
Aさん「今度、こんな仕事をやっているのだけど、どうすればうまくいきそうかなぁ？」
Bさん「あぁ、似たような案件をやったことがあるな。その時はこれこれこんなふうにお客様に提案をしたんだけど、そういえばその提案の時に、高知県の四万十川まで行ってさ。帰りに四万十川のウナギを味わったんだけど、あの味は忘れられないなぁ」
Aさん「ウナギと言えば、今回のお客様は浜松なんだ。ウナギを食べることを楽しみに、この仕事頑張ってみよう！」
といった具合で、ウナギは無駄な話題のようでいて、実は仕事を頑張らせる大切なカンフル剤になっています。私はこのように必要な雑談とはカンフル剤になるものだと思っています。
　ただ、これはnkiOさんが意識をしていても、相手があるのが雑談です。そして忙しい、忙しいが口癖の方（私はこういった人を「忙しい、忙しい魔人」と呼んでいます）は大概、時間の使い方が上手くなく、オチの無い雑談に終始します。オチが無いだけでなく、大体否定的な話題になります。ですから、それを感じ取った瞬間に、「電話が来たフリ」などをして切り上げることをお勧めします。または、最近風で言うと「すみません、これからwebミーティングが入っていたんでした！」と言った感じで、「自分で切り上げる」しかありません。忙しい、忙しい魔人は相手の時間を奪っているとか、残業をする人は仕事ができない人であるという思考がありませんので、是非自分から切り上げる作戦を予め考えておくのをお勧めします。
　いずれにしても、生産性のある時間を過ごしたいと願うnkiOさんのことを神様はきっと見守って下さっています。
　インシャアッラー。