実年齢とは別に、魂年齢（魂が輪廻転生をした回数）によって精神レベルが違うとする考えがある事を知りました。また、輪廻転生は上限があり卒業するとも。何より面白かったのは輪廻転生に時間的概念は存在せず、転生は未来のみではなく、過去現在未来のどの時代でもあるとの考えに驚きました。これは最新科学の「この宇宙に時間は存在しない」に通ずるものがあると感心していますが、これらの魂年齢や輪廻転生の考え方は最近のものですか？それとも古代からある宗教の聖書や経典に記載されているのでしょうか？

　ペコさん、アッサラームアレイコム！ホセインと申します。宇宙とは何なのでしょうか。そして私たちは死んだらどうなるのでしょうか…この問いは、歴史という概念が生まれて以降、人間を常に悩ませてきた問いではないでしょうか。拙い知識ですが、私なりに回答させて頂きます。
　まず、私はムスリムです。ですから、日本的な輪廻転生を信じていません。週末の時、私たちは神の前に立ち、そして裁かれます。自分がいかに人生を歩めたか、神と向き合えたのか、そこで決まっていくわけです。私は魂年齢や精神レベルといった言葉は今回のご質問で初めて聞きましたが、私自身としてはそういうことは無いと思います。今生きている私たちの命に差があるとは思えないからです。ただ、色々な死生観があると思っています。ですから、ペコさんが輪廻転生を信じることも当たり前かと思います。
　現在まで連綿と続く世界宗教、キリスト教、イスラーム、仏教などはそれが生まれた時とかなり変化していると思います。社会や科学もどんどん変化しているため、宗教の教義も変化しています。特に仏教は、インドから離れて以降、各国で独自の成長を遂げたように思います。日本の仏教についても、もはや仏教ではないと批判した人物も歴史的にいました。宇宙についてもそうですが、何が正しいかは自分自身の信仰次第かとも思います。
　いずれにしても、人生や宇宙について考えるペコさんのことを神様はきっと見守ってくださっています。
　インシャアッラー。