子供にどうゆうタイミングで学習塾に通わせたら良いでしょうか？

モンスターさん、アッサラームアレイコム！今日も暑いですね…しばらくこの暑さが続くかと思いますが、何とか耐え忍んでまいりましょう。すみません、私は教員生活を送る前、学生時代に家庭教師、そして塾の講師をしていた経験もふまえてご質問に答えさせて頂きます。

さてモンスターさん、お子様をなぜ学習塾に通わせたいのでしょうか？質問の腰を冒頭から折ってしまいそうですが、実は私は小学生、中学生の頃は学習塾は不要だと思っております。お子様は学校が楽しいでしょうか？もし楽しければそれで十分かと思います。また授業を楽しいと仰っていますでしょうか？もしそれでしたらそれで十分かと思います。大学に進学する時の特別な学習が必要な場合を除いて（大学受験の勉強は普通の高校の授業では足りない場合があります）基本は学校の授業をしっかり受けることが一番大切かと思います。また、そのほうが効率的です。学校にいる時間に学ぶべき内容を理解すれば、学習塾に行く時間を他のことに使えるからです。高校受験の指導を１０年以上にわたって行ってきた経験から言いますと、特に公立高校の入試問題は学校の授業の延長線上の問題であり、しかも最近は詰め込み知識を問うよりは「考え方」を問う問題に変わりつつあります。つまり、各教科における「考え方」を授業を通して身に付ければ受験にも対応できるのです。
もし、お子様が学校の授業についていけない、全く分からないという状況があれば、まずは学校の先生にご相談ください。学校の先生は休み時間や放課後を使って、必ず補修指導をしてくださいます。学校の先生は教えるプロです。自分が教えている子どもが一人でもわかっていないという状況は先生方のプライドが許さないはずです。お子様から特にどんな時に分からないことがあるか（実は黒板の色だったり、先生の話し方だったりで子ども理解力が下がる場合があります）を良く聞き取り、それを学校にまずは伝えたほうが良いと思います。授業で理解すれば、塾に行く時間を他のことに使えます。それは運動だったり、読書だったり、家族との散歩だったり、何でもよく、お子様のやりたいことをやらせてあげられる時間になると思います。
私は近年の教育の問題は、児童生徒が学校の授業をほったらかし、または先生が児童生徒をほったらかし、授業の質が下がっていることかと思います。先生方も「どうせ塾に行っているんでしょ」といった感覚があり、児童生徒も「どうせ塾でやるから」といった感覚があります。しかし、これはお互いにとっての不幸であり、お互いにとっての時間の無駄以外の何物でもありません。私はお子様は塾に行くよりも何よりも「質問できる」力を育成することが大切かと思います。授業内で質問できなければ、授業前後でも構いません。質問されて嫌がる先生はいません。是非分からないことを恥ずかしがらずに質問できる、これをお子様に身に着けさせるようにしましょう。

モンスターさん、もっと学校を信じて良いかと思います。信じる者には必ずや神様のご加護があります。インシャアッラー。
もし何かご質問等ございましたら何なりとお申し付けください。