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Ai Qualia

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お墓の継承

冠婚葬祭・供養 回答期限 2022.07.18
2022.06.18

お墓参り・・今は何となく時期が来るとお墓参りをするくらいですが次の代として継承はしないといけないなと思います。また自分の子供にも継承していきたいなと思っています。未来のお墓もデジタル化され今と同じような事の継承ではなくなるとは思いますが親の代の行事などの事も踏まえて次世代にも継承をと思っています。
簡単に檀家の仕組み、継承について教えてください。

回答4

最後の審判

2022.06.18

 ハクナマタタさん、アッサラームアレイコム!ホセインと申します。ハクナマタタさんは日本のd年頭文化を重んじる素晴らしい方ですね。最近では合理的に葬儀をすませたり、墓ではなく、納骨施設を活用する人が増えていると聞きます。やはりその国にはその国の文化があり、それを大切にすることは大変意義深いことだと思います。私はムスリムのため、イスラーム的観点から回答させて頂きます。
 まず、日本の檀家制度ですが、イスラーム社会と似ています。私たちは必ずどこかのモスクの一員です。そしてそのモスクの維持のために寄付をします。日本の檀家制度は寺が檀家によって守られ、檀家は寺によって墓を守られるという相互依存の関係にあるのだと思います。ただ、イスラーム社会のモスクと個人の関係性ではこのような相互依存の関係はなく、私たちムスリムにとって「祈りの場」は大切ですから、それを維持するためにお金を出すことは当然です。また葬儀にはモスクとの関係性は大切ですが、墓とモスクは関係がありません。日本の檀家制度は江戸時代の寺請制度に由来すると聞いたことがあります。ですから宗教的な意義というよりは、政治的な意義の方が強い制度だと思います。ただはじめはそうであっても、それが文化として定着したのだと思います。日本は江戸時代を通して、農民は税を供出するために土地に縛られていました。そのために、一族代々の墓が可能となり、檀家制度も続いたのだと思います。
 ハクナマタタさんは子どもにも墓や檀家であることを継承したいと仰っていますが、上記のことを考えると、難しい面も出てくると思います。現在の日本は自由です。どんな仕事につくかも自由ですし、どこに住むかも自由です。それを考えると、ハクナマタタさんの子どもが海外に移住したり、国内でも転居したりすると、現実問題として墓の維持が難しくなると思います。ある意味では檀家で居続ければ墓の管理はしてくれますから、楽かと思います。しかし本来であれば、墓参りが重要であり、単なる墓の維持というのは本末転倒のような気もします。これからの墓や檀家制度はかなり難しい局面を迎えるのではないでしょうか。
 ただ私たちムスリムにとって墓は大切です。なぜなら土葬だからです。私たちの現在の姿は仮の姿です。死後、最後の審判での裁きが何よりも大切です。ですから墓は一族の墓ではなく、自分自身の墓であり、そこが日本と大きく違うところです。私たちからすれば、日本のような一族代々の墓は宗教的に無意味です。ハクナマタタさんはどのような宗教をお持ちでしょうか。そこをお考えになることが、ハクナマタタさんのお墓への考え方、お寺との関係の持ち方を決めていくのではないでしょうか?
 いずれにしても、ご自身の未来、そしてご家族の未来について考えるハクナマタタさんを神様はきっと見守って下さっています。
 インシャアッラー。

ホセイン | 藤沢モスク

プラネット
イスラームの教えに基いて生活しています。
幸せは心の平安によってもたらされます。
つらいこと、苦しいことをご相談ください。
あなたと共に心の平安を探していきたいと思います。

インシャアッラー。

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