私にはひとつのものに対して没頭できるものがありません。
日々の疲れやストレスを好きなもので発散したくても、何が好きなのか？
自分は何がしたいのか？考え混んでしまいます。
今は仕事に子育てに自分の時間を有意義に使えません。
どうしたら自分と向き合い好きなものに出会えるのでしょうか。

仕事に、子育てにおつかれさん。しかし、80歳を過ぎた私からすると羨ましい気もする。きっと今は、毎日やらなくてはならないことがたくさんあるだろう。しかし、私には家庭菜園と、時々やってくる孫の世話ぐらいしかない。日々予定を自ら入れないと、一日を持て余してしまう。これは愚痴だが。
きみの質問についてだが、私にもかつて趣味があった。登山だ。日本百名山を知っているかな。私は40代から健康維持の一環として、登山を始め、60歳目前に、百名山をすべて登り切った。しかし、それ以降登山を辞めてしまった。今思うと、私にとっての登山は趣味ではなかった。はじめは確かに楽しかった。しかし、途中からは「百、登らねば」という、義務に変わってしまった。この経験から私がきみに伝えたいのは、趣味は人生をかけて見つけていくもの、ということだ。きみは良い言葉を書いているね。自分と向き合う、だ。確かに自分と向き合わねば、自分の本当に好きなものだったり、または自分というものすら理解することはできない。しかし、自分と向き合うということは、そうは簡単にはできない。だから、今目の前にあるやるべきことをやりながら、気長に向き合っていくしかない。あせることなく、今やるべきことを優先してみなさい。その延長線上にきみが一生付き合える趣味が見つかることだろう。