今、つき合っている彼女がいますが、最近他に好きな女性ができました。

その女性も自分のことが好きになってくれて、いい感じになっています。

正直、今の彼女と別れて、その好きな女性とつきあいたいと思っています。

自分は好きな人ができると、その人のことで頭がいっぱいになり、

他の事に頭がまわらなくなってしまいます。

今まで何度も、付き合っている女性がいても、他に好きな女性があらわれると、

前の女性のことは醒めて、新しい女性に夢中になってしまいます。

一度、結婚したことがあるのですが、やはり同じように他の女性が好きになって、別れてしまいました。

自分の人生はその繰り返しです。

自分のことを客観的に見たときに、このままでいいのかと思う時があります。

周りからはそろそろ落ち着けと言われています。

こんな自分は病気なのでしょうか。

　ろくでなしさん、アッサラームアレイコム！ホセインと申します。私もろくでなしさんと同じように、恥ずかしながら大変「惚れやすい」性質です。それが良い結果を生むこともあれば、悪い結果も生むことがあり、ろくでなしさんのお悩み、大変よく分かります。惚れやすい私なりに考えていることを回答させて頂きます。
　まずろくでなしさんにお伝えしたいのは、人を好きになることを悪いことではないということです。人を好きになるということは、その人の「良い所」を見つけられるということです。つまりろくでなしさんは、多くの人の「良い所」を見つけられるという素晴らしい才能をお持ちだということです。
　また、私の信じるイスラームにおいても、「人を愛することは大変美しいもの」と定義されています。愛情はこの世における神様が下さった「恵」であるとまで、ハディースで述べられています。また、イスラームにおいては「欲求」は人間にとって当然のものとみなされており、その欲求に負けないよう、「美しいものは隠さなければならない」ということで、女性はスカーフなどで髪の毛や顔を隠します。
　と、いうことで、ろくでなしさんが人を好きになったり、愛したりすることは大変すばらしいことだと思います。ただ、イスラームにおいては「正しく愛と向き合う方法」というものがあります。それに従えば、ろくでなしさんの「愛し方」は少し乱暴かもしれません。イスラームにおいては、男女がお互いに理性を保つことが大切とされています。そして結婚まで純潔を保ちます。ろくでなしさんのご質問の文面から推測するに、ろくでなさしさんは好きになった人と肉体関係も持っているかと思います。そこまでした場合、イスラーム世界においては「責任」を取り、結婚せねばなりません。（基本的に婚前交渉が禁止されていますが）ですから、人を好きになることは大変すばらしいのですが、やるべきことをやってしまったら、私としてはやはり「落ち着く」と言いますか、結婚をしたほうが素晴らしいと感じます。実はコーランにおいても「性」については肯定的に語られています。しかし、その前提は結婚です。大変古い考えとお思いになるかしれませんが、私はこの考えを大切にして生きてきました。そして、この考えに基づいて生きてきたことで、おそらく女性を悲しませたことは無いと思っています。もしかしたらろくでなしさんの愛し方は相手を傷つけてしまうことがあるかもしれません。それでは愛情が美しい恵みとはなりません。次の恋愛からは、愛情をいつくしみ、美しい恵みとなるように、慎重に愛情を育んでみてはいかがでしょうか？
　いずれにしても、人の良い所を見つけ、愛情を美しい恵みとお考えのろくでなしさんのことを神様はきっと見守って下さっています。
　インシャアッラー。