最近、動物性食品を食べないヴィーガンと言う言葉をよく耳にします。動物の犠牲の上に自らの命をつながないという考え方です。
健康的か否かとの学術的な議論は別として、確かに、牛や豚、鳥等に行う人類の食用行為は、「約束のネバーランド」にも描写されていたように、非常に残酷であり、人類が逆の立場であれば到底受け入れる事など出来ないものです。
また、食用だけではなく、例えば「薬」も惨い動物実験の上に成立つ製品です。

しかしながら、これらが私達の健康維持且つ長寿を担保する為には必須であり、動物の犠牲無くしては健康寿命の向上は“困難を極める”が現実にあると思います。

ヴィーガンの良さを力説する人に対して、ある方は実践したいのなら、己だけ。間違っても子供に強要しない。そもそも「今すぐ死ぬのが現実的」とまで言い放ち両者平行線。

カルマ、原罪、食物連鎖の妥当性、理想主義、システム化された現代畜産での「命を頂く」事への希薄化。様々なテーマと問題が垣間見えます。
これらのヴィーガン論争について、どの様に感じられますか？

　パンダ３さん、アッサラームアレイコム！ホセインと申します。私の拙い人生経験からご質問に回答させて頂きます。
　パンダ３さんのお悩み、よく分かります。私も最近、生きるとは、死とは、はたまた宇宙とは、そして生命が存在した理由とは、など寝る時に考えています。特に人間が生きるにあたってはたくさんの動物に迷惑をかけ、さらに植物をはじめ環境にも迷惑をかけ、これからは宇宙にも迷惑をかけていくと思います。これは他の生命体からすれば甚だ迷惑でありますが、SDGsという人類中心の考え方が今や世界の主流です。人類がいかに継続的に「生きる」ことができるかを常に我々は考えているのです。私はパンダ３さんの視点はとても大切なことだと思います。
　ただ私個人としてはどんな生き物についても、もはや「生きる」だけで、動物も植物もお互い助け合い、且つお互い迷惑をかけあっていると思います。ですから人間が動物や植物を食べること自体にそれほど罪悪感を持つ必要はないと思います。ただ、人間に食べられるために生まれ、育つ動物や植物は確かに気の毒ではあると思います。私は昔台湾に住んでいたことがあるのですが、台湾では「素食」という文化があります。質素な食事ではなく、動物性の食材を使わない食事のことです。台湾では街中に素食専門店が沢山あり、宗教的な理由などでは無く健康志向で素食を好む方々も多いです。もともとは殺生しない、農業の時に助けてくれる動物たちの命を頂くのは申し訳ないというのが素食の始まりのようです。要は自分が生きるということ、そして食べるということにどんな意味を持たせるかが大切だと思います。台湾素食を実践している方々も自分の中で色々な意味付けをする中でそれを実践しています。パンダ３さんとして何を大切に「生きる」のか、それを考えてみることが大切かもしれません。
　すみません、私の個人的な見解を回答とさせて頂きました。世界の多くの人々が忘れてしまった人類以外の生き物たちへの敬意を持つパンダ３さんのことを神様はきっと見守って下さっています。
　インシャアッラー。