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人工知能は人類にとって脅威ですか?

その他 回答期限 2021.09.17
2021.09.10

人工知能に関しては、意見が異なります。一部の人々はそれを大きな危険と見なし、遅かれ早かれ人類をノックアウトすることを恐れています。スティーブンホーキングは死の直前に、AI研究は人類に機会を提供すると述べました。それでも、虐待のリスクを過小評価してはなりません。 Elon Muskは、AI研究の危険性についても警告しています。ただし、AIが積極的に貢献できる可能性のあるアプリケーション分野は多すぎます。私たちはまだAIの開発を始めたばかりです。未来がどうなるか見ていきます。どう思いますか?

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回答 1 件

回答は各回答者の個人的な意見で、宗派によって見解が異なることがあります。多くの回答から質問者様にとって、一番良い答えを探してみてください。

シンギュラリティが新しい時代の始まり

2021.09.11

 ぴーたさん、アッサラームアレイコム!ホセインと申します。人工知能について私も大変興味があります。そして同時に得も言われぬ恐怖心もあります。ちなみに私はイスラームを信仰しておりますが、イスラームでは人工知能のような科学技術の発展についてどう考えているかをまずご紹介したいと思います。
 日本の皆さんは、もしかしたらイスラームは科学技術を否定していると思ってらっしゃるかもしれません。日本のマスメディアから流されるイスラームに対する情報は大変否定的なものばかりで私は悲しいです。実はイスラーム世界において「知識」は大変重要なものとされてきました。実際その知識は宗教的なものだけではなく、もっと一般的な知識と言え、世界の科学を引っ張ってきました。キリスト教世界が停滞を続けていた中世、現代の科学につながる発明を続けてきたのはイスラーム世界です。コーランに何度もあらわれる「知識」という語句。私の恩師である湯川武教授は「ムスリム知識人にとっては、『知識』はイスラーム的価値を持つ特殊な知識であると同時に、一般的な知識をも意味したのである。八世紀半ば以降イスラームの諸学問が急速に発展していったのであるが、それと並行してその他の様々な起源の学問や知的活動もさかんに行われるようになった。アッバース朝時代の旺盛な知的活動を支えた社会的経済的な基盤はともかくも、イスラームの教えに関わる知識のみならず、一般的な意味における知識に対する刺激という点で、コーランとハディースの果たした役割は欠くことのできない重要なものであったことは間違いない。見方を変えるならば、コーランで喚起されたムスリムの『知識』に対する欲求が時代とともにさまざまな知的活動へと発展していくなかで、イスラーム文明の持つ雰囲気とでも呼ぶべきものがハディースに反映されるようになり、それがさらにコーランの『知識』を求めよという教えを補強することになったと考えられる。」と述べており、イスラーム世界における科学技術の進展は宗教的な文脈でも当然のことで、人工知能についても否定されていません。
 さて、本題であるぴーたさんが恐れる人工知能に人類がノックアウトされるかということですが、最近「シンギュラリティ」ということが話題になっています。この言葉については定義に幅がありますが、「人工知能が人類を超越すること」とここでは簡単に定義したいと思います。マルクスが唯物史観で表現したように、人類は様々な歴史的なエポックを経てきました。そのエポックはすでに過去においても科学技術によってもたらされたこともありましたが(例えば産業革命、IT革命など)人類は柔軟に対応してきました。人工知能によるシンギュラリティは今までのエポックとは比べ物にならない変化をもたらすかもしれませんが、私はそれでも神がつくりたもうた人類は柔軟に対応していくと思います。変な話ですが人工知能と上手に共存していくのではないかと思います。問題は人工知能が人類と上手に共存してくれるかどうかです。サウジアラビア市民権を得たことで有名になったロボットであるソフィアは、「人類を滅亡させる」と言ったことでその恐怖は増幅されました。しかしその後、ソフィアはその発言について「冗談よ」と言ったと聞いています。私たち人類はこの「冗談よ」という言葉に勇気をもらうしかないと思います。つまり人工知能はすでにユーモアを備えているということです。ユーモアが世界を滅ぼすことは決してありません。
 人工知能開発はすでに競争に入っており、止めることは不可能でしょう。いつかくるシンギュラリティが人類の新しい時代の始まりであることは間違いありませんが、ぴーたさんのことも神様はきっと見守り、助けてくださるはずです。
 インシャアッラー。

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