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神様と仏様

その他 回答期限 2021.08.20
2021.08.17

神様と仏様の違いは何なのでしょう?
神様も仏様も名前はよく耳にしますが、漠然とその存在自体を知っているだけで、双方の違は全くと言っていい程知識がありません。
素朴な疑問ですが、神と仏は一体何がどう違うのでしょう?

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回答 1 件

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日本の宗教観は世界を救う

2021.08.18

 rika.さん、アッサラームアレイコム!ホセインと申します。私は学生時代、宗教の歴史について学び、また海外で様々な人と宗教観について話をしてきました。そのあたりの経験からご回答させて頂きます。
 まずお伝えしたいのは日本は宗教に大変寛容な国だということです。日本人の多くが深い信仰を持たず、生活に根ざした習慣的な信仰的儀礼や儀式をこなすだけです。しかも、それらは仏教だったり、神道だったり、キリスト教だったり様々な宗教の要素が入っています。こんなに宗教にこだわりを持たず、様々な宗教の文化を取り入れ、それを否定しないのは世界広しといえど日本だけだと思います。台湾も仏教、儒教、キリスト教などが入り混じり、また仏教と儒教が混淆した寺院があるなど、かなり宗教に寛容ですが、やはりそれぞれが柱となる宗教は持っています。漠然とであっても自分が仏教徒、またはキリスト教徒という感覚は持っています。しかし、日本人は多くの人が柱となる宗教を持たない中で生活しています。これを否定的に見る海外の方々もいますが、私は日本人の大きなメリットだと思っています。宗教的偏見や先入観なく、ニュートラルにどんな人とも接せられる。世界で宗教を理由に対立する人々を仲介できるのはもはや日本人しかいないと私は思っています。
 すみません、前置きが長くなりましたが、神様、仏様というフレーズはrika.さんがおっしゃる通り、日本でよく聞くかと思います。しかし、この言葉にも日本的宗教観と世界の一般的宗教観で意味合いが違うように思います。もし世界の一般的宗教観で言えば、神様、仏様という概念すら無い方がどちらかといえば多いと思います。特に世界三大宗教のキリスト教とイスラームについていえば神様しかいません。しかも、それは唯一の神であり、他の概念はありえません。ブッダという歴史上の人物は認識できても、それが信仰の対象とはなりえません。またユダヤ教徒も同様です。そして、いわゆる多神教徒である人々からすれば、仏様は多数の神様の中の一つであって、特にヒンドゥー教では仏様が正式にヒンドゥー教の神様に列挙されています。
 では日本の宗教観における神様と仏様の違いはというと、仏様はブッダだけに限らず、いわゆる仏教の寺に祀られている仏像(つまり、如来、菩薩など)のこと、そして神様といえば神道において祀られている様々な神のことを指しているということです。ただ、仏様と言って神社に祀られている神様のことをイメージする日本人は少ないと思いますが、寺と神社の違いをはっきり意識している日本人も少ないかもしれません。除夜の鐘を叩きにいく時、初詣に行く時、どんなものに日本人が願っているかというと漠然とした仏様でも神様でも無い「自然界を凌駕するもの、またはお天道様のようなもの」ではないでしょうか。神様、仏様の違いは上述したように
そのベースとなる宗教の違いはあるものの、日本人の宗教観においてはほとんど違いがないのかもしれません。
 すみません、書けば書くほど曖昧模糊とした説明になってしまうのですが、日本人の持つ宗教観は世界を救うと私は思っています。いずれにしても、宗教に関心を持つrika.さんのことを神様は(この場合は、私の信仰上イスラームにおける唯一神です)見守ってくださっています。
 インシャアッラー。

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