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Ai Qualia

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コロナとオリンピック

その他 回答期限 2021.05.30
2021.05.27

コロナがこれだけ流行って、緊急事態宣言が出てるのになぜ政府はオリンピックを開催する事前提で物事を進めてるのですか?
正直、この考えは【命<金】としか思えません。
いつから日本はこんな国になってしまったのでしょうか。

回答2

かつての日本は【私<公】だった

2021.05.29

 カレーの王子さん、アッサラームアレイコム!ホセインと申します。私は歴史を学生時代に学びました。また海外で働き、日本を外から眺めた経験があります。その経験からご回答させて頂きます。
 少し本題とずれていしまうのですが、一点お話させて頂きたいのは、東京オリンピック開催のために緊急事態宣言が伸び、一生で一回の学生生活を満喫できていない若者がたくさんいるという現状です。私は今教育業界に身を置いておりますが、今回の緊急事態宣言で彼らの「校外学習」ですとか「部活動の大会」ですとかが軒並み中止になりました。もし、今回の緊急事態宣言延長が「東京オリンピックシフト」で決定されたのであれば、その恣意的な政治決定が今後の日本の将来を担う若者たちの経験を奪い、つまりは日本の未来を暗いものにしていることに日本の政治家たちは気づくべきだと思います。経済的な代償は大人の責任で何とかできる可能性がありますが、子どもの経験は誰も責任が取れません。カレーの王子さんは【命<金】とお気になっていますが、私は日本の現在の政治状況は【子どもの未来=日本の未来<金】だと思っています。
 さて、私は台湾に3年間住んでいましたが、そこで日本統治時代のたくさんの台湾人たちと交流しました。その中で彼らは「日本人は誠実で、自分のことより他人を大切にしていた」とよく言っていました。また、日本が国内よりも優先して台湾のインフラを整えたこと、そして教育を大切にしていたことに感謝をしていました。私は明治以降日本は【私<公】であり、【名誉、礼節、仁義>金】であったと台湾での経験で感じています。また、日本は戦後、高度経済成長を遂げましたが、その時も【私<公(会社)】であり、なぜそれが成立できたかと言えば、会社が社員を大切にし、会社の夢=社員の夢だったのだと思います。日本人はお金を稼ぐために仕事に打ち込んだのではなく、自分の力を公の利益のためになると信じて仕事に打ち込んだのだと思います。私が最近読んで感銘を受けた小説「孟嘗君」のなかで、ある商人が自分にとっての商売とは「義を買い、仁を売り、利はひとに与えるもの。」であると言っていました。つまり、「社会的責任において買ったものを心で売る。そこで得た利益を世の人に還元すること。」であると言ったのです。私は勢いのあったころの日本はまさにこう言った精神だったのだと思います。
 しかし、バブル崩壊以後、日本人は自信を失い、そしてそれと同じくして志を失ったように思います。【私>公】の思考になってしまったのです。会社も会社そのものを守るので精いっぱいで、社員を守ってくれなくなりました。政治家も社会をよくするより、自分の懐を豊かにしたり、自分の地位を守ることで精いっぱいになりました。go to キャンペーンも国民のためだったのでしょうか。つまり、日本社会は「自分のことを守る」だけで精いっぱいになってしまったのですそういった文脈で日本をとらえると、カレーの王子さんの仰る【命<金】になってしまった理由が見えてくるのではないかと思います。
 私は、日本が失ってしまった【私<公】の姿勢こそ、このコロナとの戦いの時代には必要ですし、そのために東京オリンピックは今開催すべきではないと思います。日本社会に強く憤りを感じるカレーの王子さんに深く共感しますし、そういったカレーの王子さんの考えを神様はいつも見守って下さっています。
 インシャアッラー。
 

ホセイン | 藤沢モスク

プラネット
イスラームの教えに基いて生活しています。
幸せは心の平安によってもたらされます。
つらいこと、苦しいことをご相談ください。
あなたと共に心の平安を探していきたいと思います。

インシャアッラー。

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